14 無名さん
カーと言う鳴き声と共に僕が被っていた白い帽子が拐われる。

キラキラしたラメ部分が狙われたんだろうけど

トド「こらーーっ!帽子泥棒!!!

帽子返せーーーーっ!!」

カラスは嘲笑うかのように

カアカアと鳴いて空高く飛ぶ

まだその帽子は、数回しか被って無い新品同然なのに・・・と

諦めていた瞬間だった。

桃華『ジェット!

あのカラスを脅かして帽子を取り返して!!!』

2つの白い物体を乗せた女の子が言うな否や

茶色い鳥らしき動物が空を飛び
すぐに僕の帽子を持って帰って来る。

その速さから一度動物園とかで見たことあるハヤブサかな?

と思いながらその女の子に近ずく

近くに行くとカーボーイハッドに
革の手袋、まるでカーボーイみたいな格好を女の子がしている事が分かった

・・・あと、2つの白い塊は
2匹のフクロウだろうか?

女の子の右の肩に乗っている白いフクロウはハリー・ポッターに出て来たシロフクロウみたいな感じで

黄色い目と目が合う

左肩に乗っているのは少し恐いフクロウ。

まるでお面のような平べったい顔が僕をじっとりと見ている。

桃華『・・・これ、君のだよね』

トド「・・あ、うん・・僕の・・・

その・・ありがと・・・・」

桃華『ジェット、お礼言われているわよ』

ジェットと呼ばれた女の子の頭に乗っているハヤブサはピーと一鳴きし、黒目で僕を見る。

気まずくなって、僕は唯一の癒し系であるシロフクロウと目を合わす

シロフクロウも目を反らす事無く僕をじっとりと見ている。

桃華『シロフクロウの白雪よ

可愛いでしょ?』

トド「・・・え?!・・あ、うん

ハリー・ポッターに出て来るやつだよね、可愛いよ?!?!」

いきなり女の子に話かけられたりするから戸惑ってしまいつい慌ててしまう

桃華『そうなの!

この子、ハリー・ポッターを見た時にすぐに買っちゃったんだっ!!!

んでね、この子がメンフクロウの小麦ね』