14 無名さん
彼氏シリーズ第1弾。
【登場人物】
・マダンテ……私。言葉遣いの悪い漫画家。 現在は短期のカタギの仕事中。
・彼氏……マダンテの彼氏。6歳年下。
▼ [001] 2016/12/12 07:56
マダンテ
《蜂退治》
金曜日に部屋の中に入り込んだ蜂。
土曜日に帰ってきた彼氏に退治してもらうことに。
蜂は天井に貼り付いている。
「おー、あれか。」
取って。蜂。捕って。採って。
「パシャ☆」
……なに撮ってンだテメェ。
「いやぁ、マダンテの怖がってる姿なんてレアで」
消せ。
「そういやさ、この前同僚のNが食堂でスマホ落としてさ、カレーライスに突き刺さったんだ。あまりにも見事に刺さってたから写メ撮ろうとしたんだけど、刺さってたんだ。カレーに。」
それがどうした。てか、その話作っただろ今。いいから消せ。
Delete。
「あー」
早く退治しろ。そもそもオメさんが取り込んだ洗濯物に付いてたんだからナ。いつも言ってるだろ。ちゃんと外ではらってから取り込めって。
「それよりさ、『海賊と呼ばれた男』観に行こうよ。気になってたんだよねアレ」
この前『艦これ』観に行ったばかりだろ。ヤだよ初日は混むから。年末年始でイイだろ。
「じゃあさ、今日北海道展やってるから行こうよ」
なんだよさっきから出掛けようとばかりして。やたら饒舌だし。
「いやぁ、だってマダンテがカタギの間はなかなか話す機会がなくて……」
……。
「……。」
……さてはオメさん。
「なに?」
怖いンだな、蜂が。
「俺が?ハハっまさか!」今一瞬声が震えたじゃねーか。
テメーが持ち込んだ蜂だぞ。
テメーが責任持って退治しやがれ!
「放っときゃそのうち死ぬよ。出掛けよう早く早く」
なっおい!離せテメー!離せ!
外出から帰宅すると、蜂は電灯カバーの中でおとなしくなっていた。
もう飛ぶことはない。
「ほら。あのまま死ぬよ。解決解決」
結局ベープ炊いたのが少しは効いたみたいだな……。こんな時、蜘蛛でもいれば食べてくれるんだろうが。
食物連鎖もうまいこと機能しないものだ。
なんか納得いかないまま、我々は買ってきた白い恋人を食べた。
15 無名さん
コミュニティの説明:
オリジナルショートストーリーの置場です。
不定期投稿。
本業は漫画家であり、小説は大の苦手です。
じゃあ書くなって。
でもたまにふと書きたくなった時のために保管場所を作りました。
レベル低いのでご容赦願います。
いやしかし皆さん小説上手ですよね〜。
尊敬します。
とりあえずまだまだ保管出来る作品は数少ないです。創作ではなく、実話を元にSS風にしただけのモノです。
小説本文は各トピックのコメント欄にあります。
もしコメント下さる場合はその下に書き込んで下さって構いません。
・P子シリーズ……漫画家友達P子の様子を綴ったモノ。
・パチプロシリーズ……パチプロ時代のエピソードを綴ったモノ。
・喫茶店シリーズ……喫茶店での出来事を綴ったモノ。・彼氏シリーズ……彼氏との出来事を綴ったモノ。

実話だよ!
楽しんでね!