15 無名さん
>>15の続き
そう言ってローくんは、わたしのことを、抱きしめた。
「………!! ロロロロ、ローくん…っ」
「何だ?」
「み、みんな、見てるっ…」
「見せとけ。……いや、お前のかわいい顔、他の奴らに見せるのもなんだな」
「え」
「帰るぞ」
か、かわいいって…、今、ローくん、かわいいって言った…っ!
「お、じゃーなー、ふたりとも!」
にししって、ルフィくんが笑ってる。
「お幸せにィ〜。あ、トラ男くん、送り狼にはならないでね〜」
え…! 狼って…っ!
「ナミ、からかっちゃかわいそうよ。トラ男くん、セレナは純真なんだから、今日はせめてキスまでにしてあげてね」
ええ?!
「いや、ロビン。むしろお前の方が具体的でヒドいから」
ウソップくんの冷静なツッコミが、何とも言えない…。
でも、いいと思うことにしよう。
だって、みんなが祝福してくれてるし、何より…、最近、ずっと不機嫌だったローくんが、笑顔でいてくれるから。
だから、わたしは、ローくんとつないだ手を離さないように、彼によりそっていこうと思います。
ありがとう、ローくん。わたしをいっぱい助けてくれて。これからも、一緒にいてね?

Fin

「そういえばセレナ、命知らずのデュバルは、まだ話しかけてくるのか?」
「ううん。もう平気だけど…。……命知らずって何? この間もそんなこと言ってたよね、ウソップくん」
「ああ〜。それな、お前に気がありそうな男は、トラ男の脅しがかかるって、学校じゃあけっこう有名な話だから、デュバルがよく告白したなと思って、って、おわっ!!」
「………鼻屋……てめェ…、……余計なことを…!!」
「わー、すんませ〜んっ!!(脱兎)」
「待ちやがれ! 鼻屋!!」