15 無名さん
審神者の設定w殺し合いさせたし確かにモノクマだな


*2話

薬研の説明によると、この本丸には始め殆どの刀剣が揃っていたらしい。
平和に暮らしていたある日、審神者が突然病気を理由に引退を宣言し、変わりに来たのが今の主だ。
だがあんな主の下でそれが保たれるわけもなく、今では十数本の刀剣しかいないとのことだ。


*18話

「今の主は、ここに来てすぐに試合が見たいと言い出したんだ。
俺達はもちろん、新しい主に自分の力を見せる機会だと快く了承した。
・・・だが、俺達はすぐにそれが間違いだったと気付いた。」

嫌な予感がしてくる。
先を聞くべきなのに、どうしても聞きたくないと思ってしまう。

「主が見たかったのはただの試合じゃない。」

塞いでしまいたくなった耳が、いつも以上に言葉を聞き取ってしまう。
単語1つひとつが、私の予想を確信へと変えていく。
目の前にいる薬研から、目を放せない。

「本物の"殺し合い"だったんだ。」


*19話

「その後も、鯰尾と骨喰、加州と大和守と、特に仲の良い者同士で殺し合いをさせた。
なんで来たばかりの主が、刀剣同士の関係を知っていたかは分からねぇ。
でもそんなことよりも、大事な仲間が・・・兄弟が殺しあうのを見なきゃならないことが辛かった。」

なんと言葉を返せばいいのか分からない。
多分薬研は、いち兄に思い出させたくないから今このタイミングで話してくれてるのだろう。

「その日から、俺達の地獄は始まった。
主のお気に入りはずっと主の部屋に閉じ込められ、他の刀剣はまだ本丸にいない刀剣の捜索に出された。
戦力にならないと判断された奴は何日も何日も遠征にいかされ、本丸にいる刀剣は主の気まぐれで刀解されたりもした。」


「前に1度、主は自分の刀を持ちたがったんだ。
その時も色々あってな。
結局その刀は3日と経たずに折れちまった・・・。」
「それでいち兄は、あんなに私を部屋から出したがらないんだね。」
「あぁ。
ななしからしたら少し過保護すぎると思うかもしれないが、そういう事情があるんだ。
だから、俺達の気持ちを汲み取ってくれると嬉しい。」