18 無名さん
「主に貰った物だが、俺よりもななしが持っていた方が良いであろう。
肌身離さず持っておきなさい。」

重ねられた手が退けられ、守り袋が私の手の上に現れる。

「これ・・・。
三日月さんが貰ったのなら、三日月さんが持っておくべきです。
結界を開いた時だって、何が起こるか分からないじゃないですか。」
「なに、心配することは無い。
ただのじじいの我侭だと思って、受け取ってはくれぬか?」

言葉ではそう言っているのに、三日月さんの目は有無を言わせない何かがあった。
流石にそうこられると断るわけにもいかず、私は大人しくお守りを受け取る。


あの審神者がお守り持ってるだなんて驚きだぜ