レイは最初に会った時から賢い女だと思っていた。そして自分と似ている部分があるとも思った。もちろん全てが似ているわけではない。ある一部分だけだ。だからこそ俺はレイの行動と思考が少しだけ予測できるも、ほとんど予測できていないと言っても過言ではない。では似ている一部分とはどこかと言うと、自分を偽って表面上"いい子"でいようとするところだ。俺は中学の時から勉強と部活に全力を費やし、生徒会にも入った。部活は楽しかったからというのもあるし、勉強も嫌いではなかった。正直それで十分だった。けれど生徒会にも入ったのは、それをすると両親が喜ぶし、周りからの印象もよくなるとわかっていたからだ。

レイは俺を変えてくれるのではないかと思った。殻にこもり、型にはまった俺を引っ張っていってくれるのではないかと思った。だから俺は彼女の側にいることを決めた。


柳ってこんなキャラだったっけ？
あとBBAたん的には夢主は賢い女として書いてるんだね