20 無名さん
>>18
「また難しい者がきたものだ」
「(私の願いをかなえて、グリフィンドールがいいの!)」
「ふむ……勇気あるものでもなく、忍耐強くもなく、」
「え、ちょっと、帽子さん?」
「……あまり意欲もなさそうだ。そして狡猾さは、……」
「(グリフィンドール!)」
「それでは、ス「あーーーー!」」
大広間に響く私の声に、全員がギョッとして肩を揺らしたようだった。どこかでゴブレットが転がったのか、カラカラとした金属音が遠くへ響く。
「ちょっと!私の話きいてた!?」
「む、君の行くべき寮の名だ」
「やり直して」
「いや、君はスリ「グリフィンドール!」…………」
「グリフィンドール!」
「……ぐ、……グリフィンドール」
二度も強く主張すれば、根負けした組分け帽子が弱々しく寮の名を言うのであった。私から組分け帽子を取り上げたマクゴナガル先生は、眉をハの字に下げ「こんな組分けは前代未聞ですよ」と大きくため息をついてそう言った。
「帽子さんありがとう。ふふ、もし私の願いをかなえてくれなかったら、猫の毛を入れたポリジュース薬をぶっかけて、来年からは猫耳帽子になってもらおうと思ってたの」
できるだけ小さな声でそう告げると「ヒッ」と悲鳴を上げた組分け帽子。なんだか情けない顔に見えた。組分け帽子を持っていたマクゴナガル先生の顔色も悪くなったようで、「冗談です」とフォローすると「席へ、つきなさい」となんとか声を絞り出していた。
足早にグリフィンドールの席へ行くと、そこでは栗色の髪の女の子がいた。隣に座ると「あなた、変な子ね」と早速言われてしまったが、そんなことはないと苦笑で返した。
「また難しい者がきたものだ」
「(私の願いをかなえて、グリフィンドールがいいの!)」
「ふむ……勇気あるものでもなく、忍耐強くもなく、」
「え、ちょっと、帽子さん?」
「……あまり意欲もなさそうだ。そして狡猾さは、……」
「(グリフィンドール!)」
「それでは、ス「あーーーー!」」
大広間に響く私の声に、全員がギョッとして肩を揺らしたようだった。どこかでゴブレットが転がったのか、カラカラとした金属音が遠くへ響く。
「ちょっと!私の話きいてた!?」
「む、君の行くべき寮の名だ」
「やり直して」
「いや、君はスリ「グリフィンドール!」…………」
「グリフィンドール!」
「……ぐ、……グリフィンドール」
二度も強く主張すれば、根負けした組分け帽子が弱々しく寮の名を言うのであった。私から組分け帽子を取り上げたマクゴナガル先生は、眉をハの字に下げ「こんな組分けは前代未聞ですよ」と大きくため息をついてそう言った。
「帽子さんありがとう。ふふ、もし私の願いをかなえてくれなかったら、猫の毛を入れたポリジュース薬をぶっかけて、来年からは猫耳帽子になってもらおうと思ってたの」
できるだけ小さな声でそう告げると「ヒッ」と悲鳴を上げた組分け帽子。なんだか情けない顔に見えた。組分け帽子を持っていたマクゴナガル先生の顔色も悪くなったようで、「冗談です」とフォローすると「席へ、つきなさい」となんとか声を絞り出していた。
足早にグリフィンドールの席へ行くと、そこでは栗色の髪の女の子がいた。隣に座ると「あなた、変な子ね」と早速言われてしまったが、そんなことはないと苦笑で返した。