25 無名さん
>>24の続き
船番に半分の日数を費やしたとしても、充分遊べるよね。
そう思って、テンションをあげたんだけど。
「でもリリア、五日目から最終日まで、船番になってるよ?」
「え、ウソ?!」
驚いていると、ベポが一枚の紙を見せてくれる。
停泊中の船番の当番表だ。
ベポが「ここ」と指してくれた場所に、わたしの名前が書いてある。
そこまではいい。
船員なら、停泊中に船の番をするのは当然のこと。
問題はそこじゃない。
「これどういうこと? みんなは七日間なのに、何でわたしだけ十日?!」
「だよねえ」
くうぅっ…!
首をかしげるベポは、涙が出るほどかわいいけど、さすがにこれはおかしい。
いつも当番を決めてるのはペンギン…。
良識のある彼が、こんなえこ贔屓なシフトを組むとは思えないし…。
単に、ペンギンが勘違いしたのかもしれない。
そう思って、子電伝虫でペンギンを呼び出してみる。