28 無名さん
おそ松sid

川の音を聞きながら帰り道を歩く

パカッパカッパカッ

お馬さんを応援しすぎたのかそんな幻聴が聞こえる


パカッパカッパカッパカッ

あー、あそこで時空を越えていなければ今頃お金が倍になっただけどなー


パカッパカッパカッ

さすがにおかしい。

もうすでに競馬場からはかなり離れた


パカッパカッパカッパカッ

ゴン!!!!

おそ「痛っ?!?!

えっ?!馬?!なんで馬?!?!」

クルルル

小さな馬が俺に甘えるようにすりよる


リードがついている事から

飼い馬か?

馬って飼えるんだったか?

確か、キリンまでは飼えたよな。

なら、馬ぐらい飼えるか。


混乱しながらも馬のリードを持って馬を撫でる。

馬に初めて触ったがかなりスベスベ

おそ「おー、馬ってこんな手触りだったんだな」

クルルルっ

馬が後ろを振り返るので釣られて俺も後ろを見ると


えらく美人さんがそこにいた。

優歌『す、すいません

・・・う、うちの・・木の葉がご迷惑を・・・おかけしてっ!

その子の飼い主の優歌です』

息も切れ切れに言う

おそ「いやーそれにしても君、美人だね!!

どう?!デートしない?!?!」

こんな美人さんと会う事などめったに無いだろう。

優歌『えっ?!

・・・いえ・・その・・木の葉がいますし・・・』

おそ「それじゃあ散歩しよう!」

優歌『それなら喜んで!』


彼女は農家出身で木の葉はポニーらしい。

小さい馬だそうだ。

なるほどたがら馬にしては小さいのか


特に盛り上がったのは馬の話。

彼女は馬に詳しく

どの馬がどんなタイプなのか

どの馬の親なのか

とても参考になる話や


昨日の兄弟達の話なんかをしたら大爆笑

お腹痛いと涙目で訴える彼女はとても可愛いかった。


毎日そうして散歩するのが

今の楽しみになってしまったのは

兄弟には絶対に秘密だ。


おそ「木の葉〜♪

優歌やっほーっ!!!」

優歌『おそ松君!』


そう言えば最近、木の葉が俺を攻撃しはじめた。

やっぱり動物は分かっちゃうもんなんかね

と苦笑しながら今日もなにげない散歩を楽しむのだった。


End,