31 無名さん
http://kirameki33.xrie.biz/?guid=on
http://kirameki33.67302.novel.r.xrie.biz/?guid=on&p=4
「明日は何時に行くんですか」天井の黒いシミがそういえば昔は人の顔みたいに見えて怖かった。今はただのシミなのに。「7時には出る」日曜の朝7時はそういえば決まって見ていたアニメがあった。あの頃は早起きなんて苦ではなかったのに。
どうして怖いという感情も朝早く起きるという習慣もみんな無くなって誰かを愛するようになるのだろう。大人になるってつまりどういうことだろう。誰に聞いても分からない。「…零さんのお布団に行っても宜しいでしょうか」寂しいときは寂しいと思って良い。おばあちゃんは昔私に教えてくれた。ずっとそれを信じている。でも寂しいと思うだけで素直に言えないときはどうしたらいいのかまでは教えてくれなかった。「よろしいですよ」「失礼しまあす」
狭い観覧車の個室でキスをする。狭い庭に浮かぶ月を見ている。狭い布団で肌を寄せて眠る。私と彼が生きる世界は決して広くはない。

改行もなくて文章が繋がってないから内容が入ってこない