その頃から、頻繁に停電が起きるようになりました。
周りの家を見ると明かりが消えているのは家だけ。たいして電気をつけてないのにブレーカーが落ちる訳がありません。
お風呂に入ってる時に停電になった時は本当にビビリました(泣)

お正月が終わると、父も自分の部屋に行くようになり、停電もなくなってホッとしました。
しかし父が「誰かに見られている気がして眠れない」と言い出したのです。母もなぜだか具合が悪そうでした。

人形を買ってから気持ち悪い事が続くので、父は霊感が強い知人に相談しました。
すると、その人形は父に恋をしていると言うのです。厳密に言えば「人形に宿った霊が」です。

停電が起きたのは会えなくなって寂しいから。母が具合悪くなったのは嫉妬しているからだそうです。
人形は漢字通り人の形をしている為、霊が宿りやすいそうです。

私はキトクな趣味してるな〜と思いましたがw
父は本気で怖がり、お祓いをする事になりました。

そのお祓いと言うのが非常に原始的で、一週間程人形に目隠しをしろとの事でした。
目隠しに私の鉢巻きを勝手に使い、ムカついたのをよく覚えていますw

本当は一週間でいいのに、怖がりな父は何ヶ月も目隠しをしたままにしていました。


そしてある日、そろそろ外そうという事になり、私も傍で見ていました。

恐る恐る鉢巻きを取ると、そこには全く違う顔の人形がいたのです。
以前は気の強そうなお姉系? な顔でしたが、今は昔の少女漫画の様な、あまり焦点があっていない感じの可愛らしい顔になっていたのです。

これには家族中びっくりでした。
アンティークな人形なんて買うもんじゃないな…と思わせる出来事でした。

今もその人形は大事に飾ってあります。
その後、父は霊なんかいないよ! なんて言わなくなりましたf^_^;