35 無名さん
絆(ゴーシュ夢)

何時だって貴方の支えになりたいの
だから、私を頼って?


ユウサリのハチノスで元気な声が響き渡る
「それじゃあ、シャルロット。配達よろしくね」
「はぁぃ、ラルゴ館長。いってきまーす」
アリアとラルゴに見送られ私は配達に向かう
「さぁヨシュア、いこっか♪」
猫であるディンゴのヨシュアの頭を撫でてあるきだす
「今日はヨダカかぁ…時間かかるねぇ…、ヨシュア」
ため息をつきながらビブレスト・ゲートを渡った

ビブレストを渡ったとこでその先にラグが慌てているのを見つけ、駆け寄ってみる
「あれぇ?ラグ、どうしたのぉ?」
「あ、シャルロット!大変なんだ、ゴーシュが!」
「…その前にニッチは?」
「ニッチもいないんだってばー!!」
相変わらずの慌てようにため息をつき、ラグの頭を撫でた
「私はゴーシュの救援に行くからニッチを探す?」
「シャルロット!ありがとう、ニッチが見つかったら行くから!」
ラグと別れて教えてもらった方向にディンゴのヨシュアと駆けていく
途中何回もコケたのは内緒…

しばらく走っていくとそこには大量の鎧虫が…
「ゴーシュ!!」
「シャルロット!!」
大量の鎧虫に囲まれ膝を付いているゴーシュを見つけ駆け寄る
「ゴーシュ、怪我は?」
「ありません。すみません、シャルロット。ありがとう」
「気にしないで。さあ、やっつけちゃぉう?」
心弾銃を取り出すと心を込める
「打ち出す『ココロ』は裁きのカケラっ…」
閉じていた目を開きまっすぐ鎧虫を見据える
隣では同じく心弾銃に心を込めたゴーシュ
鎧虫には彼のディンゴと私のディンゴが敵を引き付けてくれている
「獄薔薇姫!!」
「黒針!!」
私の拡散型の心弾とゴーシュの心弾がまっすぐ鎧虫に向かって行った…

(続くよ!)
36 無名さん
(続き)
無事に配達を終えハチノスに帰還した私たち
館長に報告も終えて今日の配達はおしまい
「シャルロット、ありがとうございました。助かりましたよ」
「私こそ配達手伝ってくれてありがとう、ゴーシュ」
笑いながらハチノスから出てくる私たち
「また、一緒に配達しましょうね」
「ぅん♪楽しみにしてるね☆」
足元ではロダとヨシュアがじゃれあっている
「あ、そうだ。シャルロット」
「ん?」
空を見上げて大きく伸びをしていた私にゴーシュから声をかけられる
「これから一緒にご飯でも食べませんか?シャルロット姫」
「っ/////」
カッコイイ笑顔に差し出された手…
私はおもわず真っ赤になる
「よ、喜んで…////」
ゴーシュの手を取るとゴーシュはにこっと笑い私の手を握りしめた
恥ずかしいけど、一緒にいたいから…
私もギュッと握り返しておいた
終わり