37 無名さん
愛しき君への誓い(ゴーシュ夢)

あの時、僕の心の中で誓った思い…
その思いは尽きることなく、今も生き続けている…
君を、護るために…
愛しき君への誓い

『今日も配達ですか?』
『あ、ゴーシュ…。ぅん、最近ずっとだよ
配達に向かうためハチノスをでようとしたシャルロットに声をかける
彼女は少し困ったように笑いながら答えた
『シャルロットはおっちょこちょいですから、僕も手伝いますよ』
『ゴーシュ疲れてるのにいいよ』
『僕が行きたいだけですよ…。配達の間、シャルロットに触れられなかった…ね』
耳元で囁いてやると彼女は顔を真っ赤にさせていた
クスリと笑うとシャルロットの頭を撫でて館長に報告に行き、シャルロットとテガミの配達に出た

『ゴーシュと会うのホント久々だよね』
『お互い忙しかったですしね』
軽く話ながらテガミを運ぶ二人
鎧虫も今のところ出ていないので二人のディンゴもじゃれあいながら歩いている
終始和やかだがロダとヨシュアがなにかを感じ取り警戒をあらわにする
それに従い僕たちも心弾を構えた
疲れ気味なのか気が重そうなシャルロットをかばい、辺りを警戒する
『あそこ!』
『だいぶん育ちましたね…鎧虫レッド…』
薬莢にココロを込めると、彼女と一緒に放つ
『心弾、黒針!』
『心弾、獄薔薇姫!』
二つの心弾は合わさりながら見事鎧虫のスキマを捕らえた

『じゃあここにサインをお願いします』
無事に手紙を運び終え街中を歩く
すると後ろからゴーシュが抱きしめてきた
『ちょ、ゴーシュ?!////』
『しばらく…いまだけ…シャルロットに触れさせていてください…』
ゴーシュにぎゅっと抱きしめられながら、雪の降るまちを見上げていた
終わり