39 無名さん
Amulet(子ゴーシュ夢)

私のお父さんとお母さんがいなくなったとき、一番そばにいてくれたのは、ゴーシュだったね…
Amulet

その頃から、女の子なのに強がって、一人称も僕っていって悔しさから男の子ぽく振る舞っていた
でも、ゴーシュはそれをわかっていてくれて、僕を女の子として扱ってくれた
『優音、今日は一緒にいきたいところがあるんです』
『どんなところ?』
『ついてからのお楽しみですよ』
そのあと二人でゴーシュの行きたいところへ向かった

そこは花畑だった
こんなところに沢山の花が咲いているなんて思わなかった
思わずキレイ…と呟いた僕にニコッと笑うとゴーシュは僕の手を引いて花畑へ入った
『…辛かったでしょう?ご両親がなくなられて…でも、忘れないで…僕は優音のそばにいるから…』
『ゴーシュ………ぅう、寂しかったよぉっ…』
ゴーシュに抱き着いて泣き出す私をゴーシュは抱きしめてあやしてくれた

それから僕はゴーシュが大好きだったんだよ…
ゴーシュがテガミバチになったのなら、僕も君を支えたかったから、テガミバチになった…
大好き、ゴーシュ…
いままでも、これからも沢山のありがとうを君に…
小さい頃からの心の支え…
ゴーシュがくれたことばたち…
支えてくれたみんな…
すべてにありがとう…