42 無名さん
ttp://nanos.jp/amabile617/novel/5/22/

「なんか栞先輩の事睨んでるやつが多かったし、あの時身構えたのにいつものアレがなかったから心配だったけど、余計だったみたいだね」

「アレ…?」

「ほんと、強がったり甘えたり真面目になったり…可愛いやつ」

「…!」

リョーマ君は優しい笑顔でそう呟くと「…じゃ」と言って行ってしまった。さっきの笑顔も私に向けたものじゃなかったんだ…
私には持っていないもの全て持っている栞先輩。私は到底かなわない…。そしてあのリョーマ君があそこまで信頼する人、そしておばあちゃんも他のレギュラーの人達も皆栞先輩が好きで信頼していて…

自分がどんどん惨めになりリョーマ君が立ち去った後、しばらく私はその場で立ち尽くした

桜乃視点の夢主ageと桜乃sage