45 無名さん
「うむ。
ななしも変わらず、と言ったところか。」

なんだか物悲しそうに私の頬に手を滑らせた三日月さんは、恐らく薬研に手当てされている傷を見ているのだろう。
手入れをされない限りは治らないこの傷は、いつまでも痛々しく全身に残っている。


ストレスと過労すると風邪とか病気になるのに小さな傷も自然回復は出来ないなんて不便だな(鼻ほじ)