46 無名さん
虚しさだけが残る夜
煙草の煙をくゆらせて
どこか遠くに行ってしまいたいと願う

私の心は現実逃避と云う乗り物に乗って
逃避行したい気分に浸っている

シャボン玉でもいい
シャボン玉と云う乗り物に乗って
軽くフワフワと風の勢いで飛んでいきたい
風に吹かれて軽くフワフワと

そしていつかパッと消える
短い命のように苦しまず悩まず
一瞬で消える

不公平理不尽極まりない人生なら
一瞬の命で構わない

生まれつきの障害を持って
それによって苦しみ悩み続ける人生なら
それが堪え難い哀しみなら
泣くだけの人生なら
シャボン玉のような短い命でもいい