49 無名さん
>教室に入った途端、透ちゃんが「可愛い〜っ!」と言ってくれた。

今日は髪型がお団子だからだ。
崩した感じのゆる〜いお団子を下の方で纏めている。
「素敵ですわ!鈴さん」
「ウチのクラスで髪縛ってるのヤオモモくらいだもんな。なんか新鮮」
「これは男子たちが黙ってないよ!ほら見て!」
「うわっ!みんなこっち向いてる!」
「峰田ちゃんが来たらまずいわね」
「大変っ!私達が鈴ちゃんを守らないと!」


そんな話をしていると、御本人登場。
峰田君は教室に入るや否や真っ先に私達の方を見た。
そして叫んだ。
「おぉぉぉぉぉぉーー〜っ!!一ノ瀬〜!!!」
いつものように呼吸を荒くしている。
やだ。怖い。
「ハァハァ・・・!一ノ瀬ぇ〜お前最高だな!」
うなじエロい!!!と大騒ぎを始めた。
「なぁ、ちょっとそのうなじ・・・舐めさせてくれ!」
『ひっ・・・!!!』
気持ち悪っ!!!!や、やだよ!!!!誰がそんなお願い聞くの!?
舌なめずりしながら向かってきた峰田君を梅雨ちゃんが制した。
『ありがとう梅雨ちゃん!助かったよ』
「ケロッ。いいのよ。でももうその髪型はやめた方がいいわね」
可愛いけど残念だわ。と特に表情を変えることもなく梅雨ちゃんは言った。
今日は流石に解く事ができないからこのままだけど、今後は学校ではしないようにしよう。
教室の端で倒れている峰田君はほっとこう。
怪我してても治してあげないんだからっ!!