51 無名さん
>>49
>「お前、そのまま来たのか?」
『・・・髪のことかな?』
「あぁ」
どうしたんだろう?何だか轟君の機嫌が悪い。
「・・・今日はリカバリーガールのとこ、行くのか?」
私は首を縦にふった。
今日は1日、リカバリーガールの元で修行する。
「・・・体操服にしろよ」
『えっ?』
「体操服なら、首、隠れんだろ」
轟君は目を合わせてくれなかった。
けど、もしかして・・・
轟君も気になったりするのかな?
それとも醜態晒すなって事!?

「何考えてるか知らねぇけど、あっちに峰田が伸びてんだろ」
だからお前が関係してんじゃねぇかと思ったと彼は言った。
よく分かったなぁ〜!
『ありがとう。体操服にするね』
「・・・無防備すぎんだよ・・・」
機嫌の悪そうだった彼はいつの間にか普通のいつも通りの雰囲気になっていた。
どうしたんだろう?何かあったのかな?
「何か轟君って、いつも鈴ちゃんの事を気にかけてる気がする」
私もお茶子ちゃんと同じ事を考えていた。
お買い物に行った時もトレーニングの時もだけど、結構細かい所に気付くっていうか・・・世話焼きさんだなぁ〜って思った。
まぁ、私がボーーっとしてるからかもしれないんだけど。
「轟君、鈴ちゃんの事気に入ってるみたいやね」
『!?そ、そうかな?///』
「だって他の人にはそんなに気回してへんよ!それに鈴ちゃんも満更でもないっていうか」
お茶子ちゃん急になんて事を・・・!!!
私は顔が火照り始めた。
「ほらっ!鈴ちゃん顔真っ赤!もしかして…轟君の事…」
『わあぁぁあぁ――っ!!!///違うっ!違うからっ!!』
「んぐっ!」
お茶子ちゃんの口を手で塞いだ。
だってもし他の人にこの話が聞こえたら・・・
もし轟君本人に聞かれでもしたら・・・


私は―――・・・

私は轟君の事は・・・―――


そういう風に見ていない。