70 無名さん
喉の奥に詰まっていたなにかが消え去るのと、爆豪の反りたった肉棒がなまえのナカに挿れられるのはほぼ同時だった。まだあまり濡れていないナカが処女膜を突き破り、奥に奥にと侵入していく。なまえが強烈な痛みに身体を無理矢理に跳ねらすのを力強く拘束する。爆豪にとっても快感よりも痛みが勝るほどの締め付けだった。それでもなまえの細い腰を両手で強く掴み、ぱんぱんと身体がぶつかる音が鳴るほど腰を振るう。痛みと快感に歯を食いしばるのを終えると、目が覚めてから初めて声を出すことが出来た。

「やめろ…っ!くそ、クソがあッ!!」

「はは、腰振りながら罵ってる。あの女かわいそ」

「ッ殺す!!くそ、……っうう」

「ッ、んんんんーーー!!」

ずんずんと腰を振っていたがなまえのあまりに強すぎる締め付けに、爆豪は声を上げながらそのナカに白濁を勢いよく吐き出した。う、う、と息を吐きながら最後の一滴まで注ぐためにゆるりゆるりと腰を振るうと、今までにないくらい組み敷かれたなまえが顔を振り声を上げるが爆豪にはそれすら意識が及ばなかった。
ふととんでいた意識が戻ると、身体は既に行為を再開している。精液がナカにたっぷり注がれたため、それがナカをぐちゅぐちゅと出入りして先程よりも滑りがよく、気持ちがいい。やめろ、やめろと思うのに身体は勝手に快感を貪る。オレのせいじゃない、オレの意思じゃない、そう思うことでしか爆豪はこの淀んだ気持ちを覆い尽くすことが出来なかった。それを見透かしたように、敵が笑う。