70 無名さん
何故そんなに不安そうな悲しそうな顔をしいているのかは分からないが、いち兄にはもっと笑っていて欲しい。
私のことでそんな顔をしているのなら、心配はいらないのだとちゃんと伝えたい。

「私も、ななしが大好きだよ。
だからもっと甘やかしたくなるんだ。」

はにかむように笑って言ういち兄に、私の思いは伝わったのだと感じる。
やっぱり私は、いち兄の笑顔が好きだ。
持っていた湯のみを脇に置くと、私はいち兄の膝に頭を置いてコロンと床に寝転がった。

「えへへ。
膝枕!」

若干恥ずかしくはあるが、下から見たいち兄の表情が緩んでいるので良しとしよう。
温かい手が頭へと下りてきて、優しく撫でられる。
それが凄く気持ちよくて、きっと今の私の顔は緩みきっているだろうと言い切れるくらいだ。

「いち兄。」
「なんだい?」
「私はこの本丸に来れて、いち兄達に会えて幸せだからね。」

言ってすぐに恥ずかしくなって、私は目を閉じて眠ったふりをした。
ぴくりと一瞬動きを止めた手は、再びゆっくりと動きだし優しく私の頭を撫で続けた。


うーんこの
ただのほのぼのかも知れんがイラッとくる
「顔をしいているのか」のしいては誤字かな?どうでもいいけど