77 無名さん
https://nanos.jp/breaktime0250/novel/1/152/
桜たんの兄が行方不明になってから両親が前を向こうって話すシーン
>父さんも、母さんも、昨日まであんなに、……あんなに、悲しんでいたのに…。
昨日までとは打って変わって明るく振る舞う両親に、サクラはなんとも言えない不安を感じた。
「どうしたの、サクラ?早く座りなさい?」
「カナ、サクラは驚いてるんだ。俺達がいきなり普通の生活をしてるから」
「あ、そうね。ユウキの言う通りだわ」
そう言って母親のカナはサクラの前にしゃがむと、続けて言った。
「いい?サクラ、よく聞いて。マサルは……、きっと天国で幸せに暮らしていると思うのよ」
「……は…?」
…最初は母親が何を言っているのかわからなかった…。
「けど私達がいつまでも悲しんでいると、マサルもきっと悲しむと思うの」
…でも、話を聞いているうちに理解してしまった…。
「だからね、父さんと決めたの。今日から三人で、マサルの分まで明るく生きましょうって!」
…あぁ。この二人は、諦めてしまったんだな、と…。
「マサルもきっと、あなたにも笑顔で…」
「…どうして?」
「……え?」
「どうして、そんなこと言うの…?」
「ど、どうしてって…」
「どうして、諦めるようなこと言うの…?」
もう、無理だった。
もう、我慢がならなかった。
もう、誰も信じられないとさえ思った。
桜たんの兄が行方不明になってから両親が前を向こうって話すシーン
>父さんも、母さんも、昨日まであんなに、……あんなに、悲しんでいたのに…。
昨日までとは打って変わって明るく振る舞う両親に、サクラはなんとも言えない不安を感じた。
「どうしたの、サクラ?早く座りなさい?」
「カナ、サクラは驚いてるんだ。俺達がいきなり普通の生活をしてるから」
「あ、そうね。ユウキの言う通りだわ」
そう言って母親のカナはサクラの前にしゃがむと、続けて言った。
「いい?サクラ、よく聞いて。マサルは……、きっと天国で幸せに暮らしていると思うのよ」
「……は…?」
…最初は母親が何を言っているのかわからなかった…。
「けど私達がいつまでも悲しんでいると、マサルもきっと悲しむと思うの」
…でも、話を聞いているうちに理解してしまった…。
「だからね、父さんと決めたの。今日から三人で、マサルの分まで明るく生きましょうって!」
…あぁ。この二人は、諦めてしまったんだな、と…。
「マサルもきっと、あなたにも笑顔で…」
「…どうして?」
「……え?」
「どうして、そんなこと言うの…?」
「ど、どうしてって…」
「どうして、諦めるようなこと言うの…?」
もう、無理だった。
もう、我慢がならなかった。
もう、誰も信じられないとさえ思った。