8 無名さん
ラレhttp://nanos.jp/kyoshin7141/novel/16/35/
うつらうつらして今にも眠ってしまいそうなネムはもぐもぐと何も入っていないのに口を動かしベッド横の椅子に腰掛けるウタを見つめた。

パクhttp://nanos.jp/1na3zg0ul1/novel/1/4/
物欲しげなビビがなんにも入っていないお口をもぐもぐと動かす仕草を思い出し、焦らしに焦らしていると思われる意地悪な日常も。
9 無名さん
ラレhttp://nanos.jp/kyoshin7141/novel/16/30/
オークションの関係者しか入れない控室に連れてこられたネムは床に落ちたドングリを1つ拾ってウタに渡し、また1つ拾ってウタに渡す。
「いっぱい拾った」
「うん、そうだね。あ、見てまだ落ちてる。」
ウタの指差す先には帽子を被ったドングリがころんと横たわっていた。
それをまるで動くものでも捕まえるかのように両手でパっと捕まえたネムはその小さな手手の中身を広げて嬉しそうにウタに見せた。
「お揃い」
「そうだね、さっき捕まえたのとお揃いだね。」
受け取ったドングリをポケットにしまうふりをしたウタは辺りをきょろきょろ見回すネムに見えないように部屋の床にドングリを放り投げた。
「あ、見てまたある。」
一生終わらないドングリ拾いに飽きも疑いもせずに取り組む姿は楽しそうだ。
そんな2人の姿を呆れたように見つめるイトリとロマは口々にネムはおバカだと呟いた。

パクhttp://nanos.jp/1na3zg0ul1/novel/1/53/全部引用すると長いから一部だけですまん
申し訳なさそうに拾ったどんぐりを見せ“持って帰ってもいい?”と伺いを立てているビビ。その手には、艶が目立ち可愛らしい帽子を被っている3匹のどんぐりがいて、

今し方ポケットに入れられたどんぐりを躊躇なく放る姿からは、気紛れに黒髪を攫った潮風すら頷くほど隠す気のない嘘が窺える。大事などんぐりがポイされてしまったこと、胸に顔を押し付けていたビビは全くとして気付いておらず、きっと、次に後ろを振り返った時、過ぎた秒針と同じように申し訳なさそうなお顔でどんぐりを拾ってくるのだろう。ウタのポケットが膨らまない事に疑問も持たないまま、お肉を買う為のどんぐりをせっせとせっせと。
「あ。どんぐり」
「どんぐり?」

「そこだよ、ビビのうしろ」そう指差した先を振り返り、なかば転ぶ形でどんぐりを捕まえるビビ。

永遠と拾われる運命にある帽子付きどんぐり達。