82 無名さん
 花代の房中術の実習は、くノ一教室の中でも異例の三回目の補習へと突入していた。
 最初に組んだ実習相手の六年生から「へたくそすぎて無理」と不名誉な評価をいただいた。
 その後、別の六年生からも同じように言われ、仕方なく教員の半助に白羽の矢が立ち、花代の実習相手に選ばれた。しかし、その補習も生理をのぞいて毎週やっているというのに、花代は一度だって半助から合格をもらえないで、毎週徒労に終わっている。