84 無名さん
修行が終わり、ゾンビマンと合流してチェーン店の居酒屋へ来た。
タバコに火をつけてあげると、目を細めてフッと笑い、「ありがとう」と柔らかく言われた。
「…あのさあ、自分の顔の良さ分かってるでしょ」
「まあな。それはサクラバも同じだろう?香水のポスターと雑誌の表紙、ああいう仕事は自信なきゃ受けねえだろ」
「そうね」
「部屋に飾ってある」
「マジで」
「マジ。本気で好きなんだ」
「そ、そう、ありがとう…」
あー。
ほぼ告白だよね、これ。
「悩みも愚痴も全部、俺が受け止めたい」
昨日泣いてたこと気にしてくれてるんだね。

自分で顔が良いって認めるんだはどたん…