92 無名さん
>>76
エノキダケの煮えた鍋に大根おろしと味噌を投入して、蒸し焼きの済んだ鰤にたれを掛け弱火で焼きながら、その明るい声色を随分久しぶりに聞いた気がして、そもそもここ最近はお互いに多忙を極めていて一緒にゆったり過ごす時間などなかったことを思い出した。
たれも煮えて水気の無くなったフライパンの火を止め、食器棚から皿を取り出しぶり照りを乗せる。タイミング良く出来上がった味噌汁をお椀によそい、炊飯器を開けて杓文字で天地返しにほぐした米も茶碗によそう。冷蔵庫から常備菜のにんじんしりしりとひじきの煮物を取り出し小鉢に入れすべてをお盆に乗せて台所を出ると、瑞貴はどこから見つけてきたのか小振りな段ボールの中にタオルを敷き詰め猫を入れていた。

ページの後半部分なんだけどやっぱりいらない描写多すぎて草