93 無名さん
シーツを差し出し、反対の手で布を受け取る。
なんだかんだでちゃんと洗わせてくれる気になってくれたみたいだ。
シーツを纏った山姥切さんは、チラッと私を見た後その場を立ち去った。
私に背を向けた瞬間に聞こえてきた「よろしく頼む。」という小さな声に、微笑まずにはいられない。
頼まれたからには、めちゃめちゃ綺麗にしなくては。
私は先ほど以上にやる気を出して、仕事へと戻った。


じゃあ洗濯機じゃなくてお前の手で洗濯してよね