1 無償でお金あげます

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マンガ「北斗の拳」は、主人公のケンシロウが世紀末の世の中に蹂躙する悪党を、北斗神拳と呼ばれる伝説の拳法で打ちのめしていく痛快活劇である。
当時の少年漫画は思わずチンチンが熱くなるようなアマーイ甘いラブコメが主流だったが、ケンシロウは相手を分子レベルで破壊してしまう北斗神拳を以て、そんな甘い世界をも破壊してしまったのである。当時、子供だった僕も一気に好きな漫画のギアが変わったものだ。
そんなマンガ内の強敵のみならずマンガ界まで制覇するほどのケンシロウだったが、意外な弱点があることはご存じだろうか。それは既に初回で描かれていて、あのケンシロウが「み、水・・・」と砂漠の中で干からびて死にそうになっているのだ。後半の指先一つで相手をダウンさせる世紀末覇者ケンシロウを見てから、水分補給が足りていなくて死にかけている初回のケンシロウを見ると隔世の感さえある。まあ、そりゃ水飲まなきゃ誰だって死ぬけど。
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お金助けて掲示板を見ていると、そんなケンシロウを思い出す。「か、金・・・」と極貧に干からびて死にそうになっている女の子も、お金をかけて自分を磨くことができれば、絶世の美女に覚醒するかもしれない。お金助けて掲示板なんかに頼らなくても十分な稼ぎがあって自分に投資している女の子は十分魅力的だが、それ以上の伸びしろはないとも言える。「か、金・・・」ともがいている底辺の女の子こそ、劇的変化を遂げる可能性は高いのだ。
と言うわけで、僕はお金助けて掲示板でそんな伸びしろある原石の発掘を続けている。もちろん、エロいことをしたい気持ちも否定はしないが、ケンシロウのような真の強者を弱っている今の段階で囲っておけば無限とも言える見返りが訪れるはずだ。
だが、それは夢だった。何人かと会ってはみたものの、いずれもケンシロウの岩山両斬波で顔面を叩き割られたようなギャルばかりだった。伸びしろうんぬんよりも伸びしろがなくてここまで落ちてきている女性ばかりな現実に気づくまで僕は貯金を使い果たすほどの無駄な投資をしてしまっていたと言える。ひでぶ!
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