専門学校生だった時に友人から聞いた話です。
良くある話ですが、そのマンションの一室は人が居着かない場所でした。
入居しても1週間以内には出ていってしまうのです。
その部屋はちょうど2階の端っこ、7段ある階段を上ったすぐのところにありました。
大家さんは嫌な感じがして気になっていたのですが、ある日ついに1週間以上経っても出ていかない人が現れたのです。
大家さんは安心しながらも、気になって訪ねていきました。住人は出てきませんでした。
様子がおかしいので、大家さんは警察を呼び一緒に中に踏み込んだところ、住人が変死しているのを発見しました。
死亡原因がはっきりしないと言うことで、警察は原因を突き止めるために、今までそこに入居したことのある人達を訪ねたそうです。
ところが一様に話したがらない。
どうにか「刑事さんがそこまで言うなら…」と聞けた話は…。
夜になると、子供の声がするそうです。
初日は、
「かいだんひーとつのーぼった」
なんだ? と思い起きてみるが、それ以上何事もなく気のせいだと思ってやり過ごす。
が、次の日
「かいだんふーたつのーぼった」
3日目。
「かいだんみーっつのーぼった」
4日目…5日目…6日目。
徐々に近くなってくる声。
階段は7段しかありません。
それを恐れた住人は皆逃げ出していたのです。
結局7日目に何が起こるのか、それを知っているのは死んだ彼だけなのです。
良くある話ですが、そのマンションの一室は人が居着かない場所でした。
入居しても1週間以内には出ていってしまうのです。
その部屋はちょうど2階の端っこ、7段ある階段を上ったすぐのところにありました。
大家さんは嫌な感じがして気になっていたのですが、ある日ついに1週間以上経っても出ていかない人が現れたのです。
大家さんは安心しながらも、気になって訪ねていきました。住人は出てきませんでした。
様子がおかしいので、大家さんは警察を呼び一緒に中に踏み込んだところ、住人が変死しているのを発見しました。
死亡原因がはっきりしないと言うことで、警察は原因を突き止めるために、今までそこに入居したことのある人達を訪ねたそうです。
ところが一様に話したがらない。
どうにか「刑事さんがそこまで言うなら…」と聞けた話は…。
夜になると、子供の声がするそうです。
初日は、
「かいだんひーとつのーぼった」
なんだ? と思い起きてみるが、それ以上何事もなく気のせいだと思ってやり過ごす。
が、次の日
「かいだんふーたつのーぼった」
3日目。
「かいだんみーっつのーぼった」
4日目…5日目…6日目。
徐々に近くなってくる声。
階段は7段しかありません。
それを恐れた住人は皆逃げ出していたのです。
結局7日目に何が起こるのか、それを知っているのは死んだ彼だけなのです。
小学校6年の時に担任の先生から聞いた話です。
本当にあった話だからあんまり人に言わないで欲しい、と先生は生徒に念を押していました。
大学の登山サークルのTとNは、二人で登山をすることになりました。
山を登り始めた頃は天候も良かったのですが、急に天候が変わって風も激しくなってきました。
しかもそのうち、Nが転んで足を怪我してしまったんです。
Nがあまりにも痛がるのでTは骨折かもなと思いつつ、仕方ないのでNをおぶってそのまま下山方向で進んでいきました。
すると、丁度向こうの方に山小屋がありました。
いいタイミングだと思い、TはNをおぶったまま山小屋に入っていきました。
中は至って普通の山小屋でしたが、山小屋にしては珍しく? 便所がついていました。
Nをおぶったまま下山するのはかなり危険なことだし、Nがあまりにも痛がるので、とりあえずTはNを山小屋に寝かせて、下まで助けを一人で呼びに行く事になりました。
数時間してから、Tが助けを何人か引き連れて山小屋に戻ってきました。
でも中に入ってみるとNの姿がありません。
あれおかしいな、と探してみると、一人が便所に鍵がかかってる事に気が付きました。
「あれ、Nが中に入ってるのかな」
「おーい、N! 開けろー」
と便所の戸を叩いても中からは何の反応もありません。
変だと思い、Tと何人かで力づくで戸をこじ開けてみると…。
髪は真っ白になって逆立ち、目は剥き出すくらいに見開いて、口は裂けるほどに大きく開き、両腕を挙げ、そのまま青白く硬直したまま倒れ死んでいるNがいました。
原因は未だ不明のままです。
ただ彼のその様子は、まさに「恐怖」そのものを表していました。
怪我をして歩けない筈のNがどうして便所の中に入ることが出来たのか。
そしてTが助けを呼びに行ってる間に、Nは一体何を見てしまったのか。
想像をしようにもできません。
本当にあった話だからあんまり人に言わないで欲しい、と先生は生徒に念を押していました。
大学の登山サークルのTとNは、二人で登山をすることになりました。
山を登り始めた頃は天候も良かったのですが、急に天候が変わって風も激しくなってきました。
しかもそのうち、Nが転んで足を怪我してしまったんです。
Nがあまりにも痛がるのでTは骨折かもなと思いつつ、仕方ないのでNをおぶってそのまま下山方向で進んでいきました。
すると、丁度向こうの方に山小屋がありました。
いいタイミングだと思い、TはNをおぶったまま山小屋に入っていきました。
中は至って普通の山小屋でしたが、山小屋にしては珍しく? 便所がついていました。
Nをおぶったまま下山するのはかなり危険なことだし、Nがあまりにも痛がるので、とりあえずTはNを山小屋に寝かせて、下まで助けを一人で呼びに行く事になりました。
数時間してから、Tが助けを何人か引き連れて山小屋に戻ってきました。
でも中に入ってみるとNの姿がありません。
あれおかしいな、と探してみると、一人が便所に鍵がかかってる事に気が付きました。
「あれ、Nが中に入ってるのかな」
「おーい、N! 開けろー」
と便所の戸を叩いても中からは何の反応もありません。
変だと思い、Tと何人かで力づくで戸をこじ開けてみると…。
髪は真っ白になって逆立ち、目は剥き出すくらいに見開いて、口は裂けるほどに大きく開き、両腕を挙げ、そのまま青白く硬直したまま倒れ死んでいるNがいました。
原因は未だ不明のままです。
ただ彼のその様子は、まさに「恐怖」そのものを表していました。
怪我をして歩けない筈のNがどうして便所の中に入ることが出来たのか。
そしてTが助けを呼びに行ってる間に、Nは一体何を見てしまったのか。
想像をしようにもできません。