1 アンナ
女性 23歳

妄想・・・隣人

自慰妄想を興奮にまかせて投稿いたします。
53 アンナ
私はそれ以上、聞きたくなくて口を挟みました。
ご主人様は私が口を開いたことで、それ以上は話しませんでしたが、状況は何一つ変わらない質問をしました。
「何が?」
私には答えようがありません。
ずっと土下座したままで体がこわばっていましたが、小さく丸まっていられるため、ずっとこの格好のままでいたいと思いました。
54 アンナ
「私が浅はかでした」
私は言葉をかけられることを恐れて続けました。
「私が・・・よく考えもせず、いろいろと期待してしまって・・・恥かしいと思います、とても。」
自分でも何を言っているのかわからなくなっていました。
「あぁ、だからベランダにいたのか」
たたみかけるように、蔑みのこもった声がしました。
55 アンナ
私はもう何も言えませんでした。
そのことについて、今までご主人様はあえて触れなかったのかもしれません。
私は愚かにもそのことを忘れてさえいました。
だからかもしれません。
そのことに触れられた瞬間、恥かしさのあまり涙が出ました。
一度こぼれてしまうと止まりません。
そのまま私は泣き続けました。
その間、ご主人様は何も言いませんでした。
56 アンナ
ひたすら泣いて、私は少し落ち着きを取り戻しました。
落ち着いてみると、泣いた恥かしさが加わり、どうしようもない居心地の悪さを感じました。
私が落ち着いたのを見て、ご主人様は顔を上げるように言いました。
それは私にとって一番したくないことでもありました。
しかし、さんざん失態を繰り返し、私はもうこれ以上ご主人様に迷惑をかけられないという気持ちになっていました。
57 アンナ
長い間、同じ姿勢でいたので体がきしみました。
ゆっくりと正座の姿勢になりましたが、できるだけ俯いたままでいました。
「言われたことは復唱しろ」
ご主人様は私が俯いていることではなく、何も言わずにそうしたことを咎めました。
私は何をどうしてもうまく言えないこと、うまくできないことが悲しくなり、また涙が溢れました。
「すみません、言われたことは復唱します、ご主人様」
私はかすれる声で言いました。
58 アンナ
私はすでに考える力を失っていました。
もうすべて命令通りに、叱られないようにするしかないと思いました。
「顔をあげて俺を見ろ」ご主人様はそう言いました。
私は恥かしさを感じましたが、それはそれまで感じていたものとは違っていました。
「顔を上げてご主人様を見ます、ご主人様」
私はご主人様と視線を合わせました。
とても恥かしい気持ちと何かすがりたい様な、許しを請いたい様な気持ちになりました。
私は不思議な気持ちのままご主人様を見ていました。
涙が溢れて頬を伝いましたが、私は身じろぎひとつせずじっとしていました。
ご主人様は椅子に片足を乗せて座り、肘掛に肘をつき、その手の平にあごを載せて私を見ていました。
59 アンナ
「今日は帰っていいよ」
そうご主人様に言われ、私はとっさに土下座し、
「ありがとうございました、ご主人様」
とお礼を言いました。
目の前の男性をご主人様と呼ぶことにも、土下座してお礼を言うことにも全く抵抗がありませんでした。
少しの間、頭を床につけていましたが、ゆっくり起き上がりそのまま立ち上がろうとしました。